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偉人列伝

第7回 江戸英雄(1903年―1997年)

江戸英雄  戦後の日本の不動産業発展に尽くした最大の功労者の一人で、屈指のデベロッパー(都市開発者)でもあった。  1958年、三井不動産は社運を賭して京葉臨海工業地域の埋め立て工事を敢行するなど、総合不動産会社としての地盤を固めた。68年には日本初の超高層ビルである「霞が関ビル」を建設して日本中の話題を集め、同社のビル事業育成の端緒を切り拓いた。その後も大手としては最も早く大型マンションや建売住宅団地などの分野に進出。そしてオリエンタルランドの主要株主として「東京ディズニーランド」の開設を主導して、大成功を収めた。  茨城県筑波郡作岡村(現筑波町)生まれ。27年東京大学法学部卒業後、三井合名会社不動産課(後に三井不動産)へ入社、55年代表取締役社長に就任し、これまでのビル事業に加え、浚渫埋立事業と宅地造成事業への進出を決断し、68年以降はこの3事業に加え住宅事業、海外事業、レジャー事業などの新事業に進出し総合デベロッパーとしての礎を築いた。74年三井不動産代表取締役会長に就任。不動産協会理事長、世界不動産連盟会長などの業界活動や政府の各種審議会委員として活躍。また三井銀行の小山五郎氏とともに三井グループの最高指導者でもあった。  趣味の“畑づくり”は有名で、休日には終日自宅の菜園で過ごした。  1982年勲一等瑞宝章、97年従三位叙位。 (肩書は当時)

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江戸英雄 瀬山誠五郎・住友不動産会長と 今里廣記・日本精工社長と 小金井カントリーにて。左から村上武雄・東京ガス社長、山内隆博・大和証券会長、平岩外四・東京電力社長、江戸氏、永野重雄・日本商工会議所会頭、石原俊・日産自動車社長、本誌主幹の佐藤正忠(1980年)
経済界倶楽部発会記念第1回朝食会で。中央が江戸氏、右が福田赳夫副総理(1975年) 瀬島龍三・伊藤忠商事会長と談笑 オープンに尽力した東京ディズニーランドの開園式で。左が江戸氏、aは川崎千春・オリエンタルランド相談役(1983年) 大槻文平・三菱鉱業セメント社長と握手
早起きと畑づくりは日課だった(1975年) かわいい孫が一緒だと自然と顔がほころぶ(1975年)